フィロソファータイプとは

このタイプは、「哲学者（フィロソファー/philosopher）」という名前が付くほど、哲学的な面があり、自分を正確に理解できる潜在能力が高いです。

よい面・悪い面も含めて、自分自身の真的動向を正確に把握できるので、セルフコントロールなど日常生活においても効果的な行動がとれます。

加えて、自分の得意なことは他の人の分も進んで手伝ったり、苦手なことは早めに相談できたりするでしょう。自分の関心に沿って学び続けることが、学びの意欲を高め、大きな成果を得ることにつながります。

ハワード・ガードナーの多重知能理論(MI理論)の中では、個人内的知能と呼ばれる知能が高いタイプです。

個人内的知能（心理分析）（intrapersonal knowledge about oneself）は、サイコ・セラピスト、ソーシャル・ワーカーなどに見られる。自分自身の感情に向かい合ったり、分析したり、自分自身の感情。自分自身を理解する能力である。

「ハワード・ガードナーの多元的知能理論(MI理論)および芸術的知能概念の教育実践における意義」（池内 慈朗）P17抜粋

フィロソファータイプの著名人

・ジシグムンド・フロイト：心理学者であり、自己分析と内省を通じて心理学の基礎を築きました。

・カール・ユング：フロイトの同僚であり、内省的な思考を通じて分析心理学の概念を提唱しました。

・アルベルト・アインシュタイン：物理学者。彼の理論的な洞察は、深い内省と自己認識から生まれたものでした。

・太宰治：小説家。彼の作品は、深い自己分析と心理的な探究に基づいています。

・ガンジー：インドの独立運動家。彼の非暴力の哲学は、自己省察と個人的な信念の深い理解に基づいていました。

 歴史上の実績や功績、公開情報などからこの知能が特質であると推測された著名人であり、実際に「才能発掘診断」による診断を行ったわけではありません。

フィロソファータイプの学び方のヒント

独立心が強く、自分自身の考えや感情をよく理解しているので、学習環境を整えることが特に重要です。

集中力を高めるために、人ごみを避け、十分なスペースと静かな環境を必要とします。

自分自身でどんどん学びを広げていくため、必要となりそうな情報へのアクセシビリティも担保しましょう。