リズミストタイプとは

このタイプは、音楽に関する特別な才能を持っています。

メロディー、リズム、音程の聞き分けや再現が得意で、楽器での即時演奏や、歌詞や曲の創作ができる素晴らしい能力です。

ハワード・ガードナーの多重知能理論(MI理論)の中では、音楽的知能と呼ばれる知能が高いタイプです。

音楽的知能（musical）は、作曲家、指揮者、バイオリン奏者に見られるような、リズム、ピッチ、音色、音楽的表現のフォームの鑑賞力，作曲したりする能力や楽器を演奏したりする能力である。

「ハワード・ガードナーの多元的知能理論(MI理論)および芸術的知能概念の教育実践における意義」（池内 慈朗）P17抜粋

リズミストタイプの著名人

・アルベルト・アインシュタイン：物理学者として著名ですが、ヴァイオリンを弾くことに深い愛着を持っていました。彼は音楽が思考のプロセスに影響を与えたと語っています。
・リチャード・ファインマン：理論物理学者。ノーベル賞受賞者。バンゴやドラムを演奏することで知られていました。音楽は彼の科学的な仕事と並行して行われる大事な趣味でした。
・コンディサ・ライス：アメリカの政治家であり、国務長官を務めたこともありますが、クラシックピアノを演奏する才能も持っています。音楽は彼女の生活において重要な部分を占めていました。
・モーツァルト:：古典派音楽の代表的作曲家で、幼少期から顕著な音楽的才能を発揮しました。
・フレディ・マーキュリー：伝説的なロックバンド「クイーン」のリードボーカリストで、彼の音楽的表現力とパフォーマンスは高く評価されています。
・アルバート・シュヴァイツァー：医師、哲学者、神学者。彼はオルガン奏者としても知られ、バッハの音楽に対する深い理解を持っていました。
・葛飾北斎：浮世絵師。音楽的なリズムや調和が彼のアートワークに反映されていると言われています。

 歴史上の実績や功績、公開情報などからこの知能が特質であると推測された著名人であり、実際に「才能発掘診断」による診断を行ったわけではありません。

リズミストタイプの学び方のヒント

リズムやメロディー、音楽的なパターンの記憶のしやすさを活用して、学んだ内容を楽しく覚えたり、後で効果的に表現したりすることがより簡単にできます。

音楽を使った学習は、ただ楽しいだけでなく、記憶力を高め、学びを深める効果があるのです。

1. リズムと数学: リズムやビートを使って数学の概念（足し算、引き算、九九など）を教えましょう。例えば、ビートを数えながら、そのリズムで足し算や引き算の答えを見つけさせたり、メロディーのパターンを覚えるゲームを通じて、記憶力を鍛えるなどです。異なる音楽的パターンを聴かせ、それを再現させることで、聴覚的記憶の強化にもつながります。
2. 歌で新しい語彙を学ぶ: 新しい単語やフレーズを含んだ歌を作り、子どもたちが楽しく学べるようにします。外国語を学ぶ際に特に有効で、リズムやメロディーが単語の発音や意味を記憶するのに役立ちます。
3. 詩や散文を音楽と組み合わせる: 物語や詩のリズムを強調するために、背景音楽を付けて読み上げることが有用です。言語のリズムや響きを理解するのに役立ち、記憶にも残りやすくなります。
4. 音楽を使った科学的概念の理解: 特定の科学的概念やプロセスを説明する歌を作成します。例えば、「光合成の歌」や「水循環のリズム」を通じて、複雑な科学的プロセスをより簡単に覚えることができます。
5. 自然の音を分析する: 自然界の音（鳥の鳴き声、水の流れ、風の音など）を録音し、それらが持つリズムやパターンを分析する活動を行います。これは、科学的観察能力を養うとともに、自然界と音楽的要素の関連を理解させることにつながります。
6. リズムゲーム: 手拍子や足踏みを使ってリズムを作りながら、語呂合わせや詩を暗唱させる。この方法は、音楽的な要素を取り入れることで記憶の定着を助けます。
7. 音楽やリズムを取り入れた言語活動: 物語や詩の朗読に背景音楽や効果音を加えることで、言語能力の発達を促します。子どもたちに自分で効果音を選ばせたり、背景音楽を作成させることも、創造性を刺激することができるでしょう。

音楽やリズムの才能を持つこのタイプは、音楽を通じて感情や考えを表現し、コミュニケーションの手段としても活用できます。

音楽への愛情を大切にし、創造性を発揮できる環境を提供することで、その才能を最大限に伸ばすことができるでしょう。

リズミストタイプかどうか調べる

才能発掘診断は、Gifted Gazeが提供する、子どもの才能や特性を発掘する診断テストです。

　

　

親御さんがお子さんについての約100問の質問に答えて、「多重知能理論」（「MI理論」）に基づいた知能特性と、非認知能力を推測することができます。

才能発掘診断で、お子さんの個性や才能を見つけてみましょう。