アナリストタイプとは

このタイプは、以下のような特徴があります。

• 問題を論理的に分析したり科学的に究明することが得意
• 数学的な活動の才能・潜在能力が高い
• ものごとの仕組み、法則、ストーリー展開の分析に秀でている
• 数字を用いた説明や論証も得意
• 物事の規則性や法則性を導き出して体系化することもできる
• 論理的なパターンや関係性に容易に気づくため抽象的な概念でも難なく学ぶことができる

ハワード・ガードナーの多重知能理論(MI理論)の中では、論理・数的知能と呼ばれる知能が高いタイプです。

論理・数的知能（logical-mathematical）は、科学者，数学者にられる、科学的問題の解決の能力や、論理的及び数的パターンの識別能力、推論に対する能力である。測定しやすいということで、言語的知能とともに一般的には最も認められている。

「ハワード・ガードナーの多元的知能理論(MI理論)および芸術的知能概念の教育実践における意義」（池内 慈朗）P17抜粋

アナリストタイプの著名人

・アルベルト・アインシュタイン：相対性理論を提唱し、現代物理学に多大な貢献をした物理学者です。

・ソフィア・コワレフスカヤ：19世紀の数学者で、偏微分方程式や力学の分野で重要な業績を残しました。

・レオナルド・ダ・ヴィンチ：画家、発明家、科学者。彼のノートには数学的な計算や幾何学的な図形が多く見られ、彼の科学的、芸術的作品に影響を与えています。

・宮沢賢治：詩人、童話作家。彼は農学の教師でもあり、科学的な知識と数理的思考を作品に取り入れていました。

・ビル・ゲイツ：マイクロソフトの共同創設者。プログラミングやビジネス戦略において数理論理的な思考を駆使しています。

 歴史上の実績や功績、公開情報などからこの知能が特質であると推測された著名人であり、実際に「才能発掘診断」による診断を行ったわけではありません。

アナリストタイプの学び方のヒント

このタイプは、論理的思考や数学的なセンスに優れており、戦略的なアプローチや科学的な方法で複雑な問題を解決するのが得意なため、論理的思考を生かし、数学や科学に焦点を当てた学習方法を取り入れましょう。

同時に、創造性や全体像を捉えるスキルを育てる機会を提供することもポイントです。

1. 手順の明確化と達成状況の確認：学習計画を立てる際には、どのような順序で何を学ぶかを明確にし、月ごとや年ごとの短長期の目標を設定しましょう。曖昧な状況や不明瞭な指示に対して学習意欲が低下することもあるため、明確なルールや目標、手順を示すことが重要です。そうすることで、何をどのように学ぶべきかを理解しやすくなり、学習効果を高めることができます。進捗状況を追跡すると達成感を味わい、学びの意欲も高まるでしょう。
2. 情報の構造と順序を整理：例えば、歴史のように読み物が多い学習機会には、情報の構造と順序を整理することで理解を深めやすくなるでしょう。
3. 実践的なプロジェクト：ノートパソコンやタブレットを使った学習に取り組むことも集中力と学びの意欲が持続できます。論理的な思考を促進するプログラミングの学習や、数学的なゲーム、科学実験などが良いでしょう。強みを生かすとともに、思考力をさらに伸ばすことができるでしょう。
4. 図や表、パターン認識の能力を活用：創造的な文章を書いたり、全体像を捉えることが難しい場合もあります。図や表を使って分析的な要素を年入れたり、具体的な例を示したりすることが理解しやすくなる傾向があります。また、パターン認識の能力を活用することで、より創造的な学習が可能になります。例えば、学習対象に共通するテーマやパターンを見つけ、未来の出来事や他の結果を予測するような活動です。地理を学ぶ時に、言語/民族/地域といった分類を利用して、今後30年後の人口分布や経済の状況を予測するなどです。
5. 図表を用いて整理する：数学や科学が得意な分野である一方で、長文問題などの文章理解に苦労する場合が多いです。情報量が多い場合は、チャートやグラフなどの図表を用いて整理することを促しましょう。文章作成が苦手な場合でも、大きな段落を小さなセクションに分割することで詳細な情報を大局的に整理するのに役立ちます。

論理的思考と数学的理解が得意なこのタイプは、体系的な学習方法を通じてさらに能力を伸ばすことができます。

学習への興味を深めるために、構造的かつ創造的な学習活動も取り入れることで、学習効果を最大化し、学びへのモチベーションを高めることができます。

アナリストタイプかどうか調べる

才能発掘診断は、Gifted Gazeが提供する、子どもの才能や特性を発掘する診断テストです。

　

　

親御さんがお子さんについての約100問の質問に答えて、「多重知能理論」（「MI理論」）に基づいた知能特性と、非認知能力を推測することができます。

才能発掘診断で、お子さんの個性や才能を見つけてみましょう。