ギフテッド・チルドレンついて話すとき、よくIQ(知能指数)の話題が出てきます。IQが高い子どもたちはみんながギフテッド・チルドレンなのでしょうか。
本記事では、ギフテッド性とIQはどのような関係にあるのか解説していきます。
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IQとは何か?
そもそもIQとは、人間の知的能力を数値で表したものです。
通常は、様々な知的スキルを測定し、読解力、数学的思考、空間認識能力など、標準化されたテストで測定します。
平均的なIQスコアは100とされ、標準偏差は15です。つまり、多くの人が85から115の範囲内にIQのスコアを持っています。
ギフテッド性とIQ
ギフテッド性を持つ子どもたちは、一般的に高いIQスコアを持っています。多くの場合、ギフテッドと認定されるための基準は、IQスコアが130以上であることが多いです。
しかし、IQスコアだけがギフテッド性を定義するわけではありません。
ギフテッド性は、創造性、特定の学術分野や芸術への才能、リーダーシップ能力など、IQテストだけでは測定しきれない多様な能力を含んでいるからです。
高いIQは、高い知的能力を示していて、学校での学習能力が高いことや、新しい概念を素早く理解する能力があることを意味します。
また、高IQの子どもたちの多くは、高い創造性と好奇心を持っています。こ
のように、高いIQとギフテッド性の関連はあるというわけです。
ギフテッド・チルドレンと高IQとの関係は非常に興味深いものですが、一方でこの関係はそんなにシンプルではありません。
ここでは、ギフテッド・チルドレンが高IQを持つ理由と、すべての高IQの子どもがギフテッドとは限らない理由について、解説します。
ギフテッド・チルドレンが高IQを持つ理由
ギフテッド・チルドレンは、一般に高い知的能力を持つことが多く、これが高IQスコアとして現れることがあります。
IQテストは、論理的思考、問題解決能力、言語理解能力、空間認識能力など、人の知的能力の幅広い側面を測定します。
これらの能力は、学問的にポジティブに影響するだけでなく、新しいアイデアや概念を理解し、創造的な問題解決を行う能力とも関連しています。
よって、ギフテッド・チルドレンはこれらのテストで高いスコアを得やすいという側面があります。
高IQの子ども全てがギフテッドとは限らない理由
一方で、高IQを持つ子ども全てがギフテッドとは限りません。これにはいくつかの理由があります。
1. ギフテッド性の多面性
:ギフテッド性は、単に知的な能力だけでなく、創造性、特定の学術分野や芸術への特別な才能、リーダーシップ能力など、多岐にわたる特性を含みます。
IQテストはこれらの全てを測定するわけではありません。
したがって、IQスコアが高くても、ギフテッド性の他の側面が顕著でない場合があります。
2. 環境要因の影響
:高IQの子どもでも、その能力を最大限に発揮できるかどうかは、育ってきた環境や受けてきた教育に大きく依存します。
創造性や特定分野への深い関心は、適切な刺激や学習機会がある場合にのみ、十分に発展することがあります。
うまくギフテッド・チルドレンの特性を引き出せないと、その才能が埋もれてしまう可能性もあります。
3. 個人差
:人間の知的能力や創造性は、個人差が大きいものです。
高IQであっても、興味や情熱が学術的な分野以外に向いている子どももいます。
また、高い知的能力を持つことがストレスや社会的な適応の問題を引き起こすこともあり、これがギフテッド性の発揮を妨げることがあります。
まとめ
ギフテッド・チルドレンが高IQを持つことは一般的ですが、高IQがギフテッド性の唯一の指標ではありません。
ギフテッド性は、知的能力だけでなく、創造性、特定分野への深い関心や才能、そしてそれを支える情熱や好奇心を含む多面的な特性です。
保護者は、子どものIQスコアにとらわれ過ぎず、その他の才能や興味、感情的な側面にも注意を払い、子どもが持つ全ての能力を育むようサポートすることが重要です。
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